- 1961年東京に生まれ、横浜で育つ。
- 大学卒業後外資系企業に勤務。
- 小原流に入門、「日本の花の美」を学ぶ。
- その後小原流家元教授として後進の育成に努めながら、英国のフラワーアーティスト、ジェーン・パッカー(Jane Packer)氏に師事し、「英国の花の美」を学ぶ。
- 2000年ジェーン・パッカー氏よりディプロマを取得。
- 2001年より花アトリエ「ローズ・ロウ」を主宰。
英国のフラワーアーティストであるジェーン・パッカー氏の花との出会いは、「JANE PACKER’S NEW FLOWER ARRANGING」という作品集でした。
表紙の作品を見ただけでこの人に英国の花を学びたいと思いました。
悲しいことに彼女は数年前に若くして亡くなってしまいましたが、彼女が精力的に自分の花のスタイルを追求している時に出会え、学べたことに深く感謝しています。彼女は絶えずモードなどの流行を意識し、何か新しいものを自分の感性の中に取り入れ、素敵な作品を生み出していました。
「ローズ・ロウ」の花の原点は、彼女の花のスタイルと花への姿勢だと言っても過言ではありません。彼女のフィロソフィーを大切にしながら、これからも「ローズ・ロウ」の花をより魅力的なものにしていけるよう感性を磨き続けていきたいと思います。
パリのフラワーアーティスト、クリスチャン・トルチュ氏の花と出会い、その英国の花とはまた違ったナチュラル感に魅了されました。パリに行くたびに6区にある彼のショップを訪れたものです。
以来、パリの花も私の感性に響いてくる存在になりました。クリスチャン・トルチュ氏が確立した野に咲く花や枝や実をあしらったシャンペトルな花飾りは私にとって心地よいパリの花です。だからパリに行くたびに感性に触れたいと思うフラワーアーティストは、トルチュ氏のもとで働いていた方が多いのです。
そしてパリは花だけではなく、シャービーシックなインテリア、ショップのディスプレイ、味のあるブロカント(古道具)、街並み、田園風景…と五感に触れるものすべてが、私にとって感性を磨くのにとてもいい場所になっています。