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こちらのギャラリーでは、花作品集「Le Tableau」や2018年11月に出版された「Le Duetto」の作品をはじめ、まるで物語と時間を封じ込めたようなポエティックな花たちを紹介します。

Photograph: Miseki Liu
ここに登場する花たちは、撮影が終わったとき、このままこの風景の中に置いておきたいと思うほど、その場の雰囲気と一体となり、凛とした佇まいをしていました。

Photograph: Miseki Liu
自分の作品集を作るなら淡い光と深い陰のあるヨーロッパ絵画のような作品集にしたいと決めていました。
写真家リウ・ミセキさんと出会い、その願いが叶いました。
ヨーロッパの香りがする絵を作るため、風雨にさらされ雰囲気ある味を出した小道具集めから仕事は始まりました。
10ヶ月に近いリウさんとのセッションは、花の命というものを改めて感じさせられる日々でした。


新春のスイセンから始まり、チューリップ、パンジー、ヒヤシンス、スイトピー....、春は色とりどりの花たちが思い思いに語りかけてきます。


清里高原の林の中を降りていくとほどなくして吐竜の滝があります。水辺を彩る苔と新緑の美しさに魅了されてこの物語ができました。


緑色のいがに包まれた栗が花市場に出てくると秋の気配を感じます。花々は落ち着いた色合いのものが多くなり、紅葉した枝ものが出回り本格的な秋へ移り変わります。秋の花たちが静かに語りかけてきます。



Photograph: Masahiko Takeda
私はクリスチャン・トルチュ氏の花が大好きでした。
エレガントでナチュラルな中に洗練された雰囲気が漂うシャンペトルなブーケは、私を魅了してやまない、パリの花です。
パリ在住の写真家、武田正彦さんの撮影です。